2024/12/13 13:44
【朝読の記録】2024年: 2学期
今年2学期に小学生達に読ませて頂いた絵本です。
今回は言葉遊びをテーマに『うえきばち』や『あいうえおおかみ』は色んな学年で読みました。
鉢から「芽が出て葉が付き花が咲く」代わりに「目が出て歯が付き鼻が咲く」というクスクスと笑える絵本は『うえきばち』
同じ音なのに意味が変わる日本語の面白さを楽しんでもらいたくて選びました。
「あいうえお作文」の絵本『あいうえおおかみ』や『アイウエ王とカキクケ公』のように縛りを付けることで生まれる物語や言葉の深みと趣もありますね。
低学年のみんなとは『サムとデイブあなをほる』や『カッパーノ』で絵本の中の宝物を探したりカッパのお皿を探したり楽しく遊んで、じっくりと絵を見ないと気づかない細かな絵の仕掛けも楽しんでもらいました。
当てっこが楽しい『だれのほね』のシリーズはいつも通り子ども達が大喜びしてくれます。多くの大人より小さな子ども達が一発で恐竜を当てていく様子にはいつ見ても驚かされてしまいます。
中学年のみんなとはスウェーデンの冬の妖精トムテのお話や、他人からすると不思議だと思われるけど自分としては譲れないものが描かれる『ボヨンボヨンだいおうのおはなし』など
高学年のみんなとは『かぐやひめ』の読み比べをしてみました。同じ物語を読み比べることで細かい違いなどを楽しめることを喜んでもらえて嬉しいです。
ページ毎に違う動物が傷ついているだけではなく、動物が傷ついた理由が家を建てる時に必要な釘から傷付けることを目的とする弓矢へと変わっていく様子にも気を留めてもらえたらと思います。
争いや戦争の不条理を描く『おなじ月をみて』ではお話を通じて人や社会について何か感じるものを抱いて頂きたくて選びました。
学年やクラスを跨いで良く同じ絵本を選んでしまうのが良いのか悪いのか、と悩んでしまいますが伝えたい想いを込めて選び、読むというのが大切だと思い3学期も絵本を選んでいきたいと思います。