2025/04/10 11:33

【奈良を繋ぐ古山 拓展】
午前・午後と奈良の別会場で開催された古山拓さんの「絵本や児童書の挿画に纏わるお話」をテーマとした講演が無事に終了致しました。
展示されている原画に合わせ、朝は奈良 蔦屋書店さんで、『一本の木がありました。』『あなたの一日が世界を変える』『13枚のピンぼけ写真』の3冊をメインにお話頂き、午後は広陵町立図書館さんで『13枚のピンぼけ写真』『海の見える丘』の2冊を柱にお話くださいました。
絵本や児童書の挿画のお仕事の依頼はどのようにくるのか、水彩画・鉛筆画・コンピューターグラフィックなど様々な技法があるがそれぞれの絵本はどうしてその技法が採用されたのか、など絵を手掛けられたご本人からしか伺えないような貴重なお話がとても興味深いものでした。
また、絵本のストーリーの舞台となる町の地図を用意したり、登場人物の生い立ちや家族構成、趣味嗜好、生活環境など物語の中では具体的な言及が無い人物設定を想像し、整えてからようやく人物画に着手するといった手を抜かない拘りにも感心せずにはいられませんでした。
その他の絵本や児童書についても時間の許す範囲で挿画の裏側についてお話頂きとても充実した時間になりました。
このような貴重な講演会の企画に携わらせて頂いた上、対談相手をさせて頂けたこと、心より嬉しく思います。
前日には原画を展示していた六条小学校の図書ボランティアの皆様とも合流することができ、絵本の読み聞かせを聞いた子ども達からの塗り絵と感想文もボランティアさんから無事古山さんの手に渡りました。
広陵町立図書館さんでは引き続き『海の見える丘』の原画展も開催していました。皆様にお楽しみ頂けておりましたら幸いでございます!

