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Tocco il cielo con un mito

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【イタリア絵本】神話と絵本

イタリアで「フィラストロッカ」と呼ばれる「韻を踏んだ短い詩」が綴られる楽しい絵本。

5つのテーマに分かれていて、40編ほどの短い神話にまつわる詩が収められています。

嘘つきが手を入れると抜けなくなるという逸話で知られる「真実の口」の詩も出てきます。

映画『ローマの休日』でも出てきたり世界史でも習うのでイタリア好きでなくともご存じの方は多いのではないでしょうか?

そんな世界中で知られる観光名所なんかも語呂合わせと楽しい描かれ方で楽しくリズミカルに学べる味わい深い一冊です。

例えば先のローマのシンボル「真実の口」は口そのものが主人公。

 みんながぼくの口に手を入れる
 触れるとたちまちウソ発見
 そんな不思議な力があるってね
 でも僕はただの「あな」
 古代ローマで作られた 
 かわいそうな「くち」なのさ!

こんな風に進んでいきます。

タイトルのTocco il cielo con il mito(神話で空に触れてみる)も遊び心が溢れています。これはイタリアのTocco il cielo con un dito(有頂天である、この上なく幸せだ)という慣用句と引っ掛けた言葉遊びになっているのです。

この慣用句は本来直訳すると「指で空に触れる」という意味です。「指で触れられるほど高い位置にいる」というイメージから「有頂天」という意味になるのかなぁ、と想いを巡らせてタイトルから楽しませて頂いた一冊です。

---テーマ一覧---
1. 神話と彫刻
ローマにある「真実の口」や空にそびえる多くのオベリスクなど、ギリシャ・ローマの遺物に捧げられた詩が収められています。

2. 神話と場所
ヴェスヴィオ火山やニンファ(妖精)の庭園など、さまざまな場所へと案内してくれます。

3. 神話と時間
曜日や月の名前、祝祭日をギリシャやローマ時代にある起源から探ります。なぜ「うるう年」と呼ばれ、不吉だと考えられるのか?なぜ春と冬は交互に訪れるのか?といったことが語られます。

4. 神話と寓話
イソップを始めとした様々な寓話が語られます。「ソクラテスの三つのふるい」の話はとても素敵で、もしみんなが心に留めていれば、無駄なおしゃべりの4分の3はなくなるのではないでしょうか?

5. 神話と神々
神々についての最終章です。ヴィーナスの誕生や世界の終わりについて。

—-イタリア語紹介文から—-

Siamo noi Polifemo, quel gigante un po’ scemo che, credendo a Nessuno, è rimasto a digiuno.
私たちは一つ目巨人のポリュペモス。あのちょっと間抜けな巨人のことだ。(自身の目を潰した奴が)「誰でもない(Nessuno)」と名乗った偽名を信じたせいで、(獲物を)何も食べられなかった。

Ma la colpa è la sua se si è fatto la bua, perché un occhio soltanto non s’accorge di quanto sia un po’ troppo estremista solo un punto di vista.
でも傷を負ったのは自分のせいだ。一つ目だと見方がどれほど偏ってしまっているのか気づけない。

Solo i lungimiranti sono i veri giganti.
先を見通せる者こそが、本当の意味での巨人なのだ。

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タイトル:
Arianna Di Pietro 作

Valeria De Leo 絵

Gattomerlino / Superstripes 出版

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